木曽駒~空木 (頂上木曽小屋のお父さんありがとう)
木曽駒~空木の縦走を計画。
山頂から少し上松町側に入った頂上木曽小屋に宿をとった。
広い小屋だけど、人が少なくて、私ひとりと、男性2人組だけ。
予約は上松町の酒屋さんに電話する感じだったので、地元の
お宅が兼業でやっていらっしゃるんだろうなあと思った。
ご主人は背の丸くなった小柄な優しい方で、
お茶を入れてくれたり、おみかんをくださったり、チョコレートを
くださったり、ふとんを心配してくださったりで、今思い出しても
涙が出る。
木曽駒は子供たちの大規模な遭難が起こった場所で、だから小屋が
多いのかなと思うけれど、登山者の安全について、ちょっと特別な
思いがある場所なのかもしれない。
御嶽山が目の前に見えるロケーションなのだけれど、噴火の日は
雲がかかっていてすぐには気が付かなかったそう。
でも煙の出る日が続き、それをお父さんはずっと見てたのだろうな。
お客さんがものすごく多かった時、お客さんに手伝ってもらって
乗り切った話もしてくださった。
出発するときお父さんはコマクサを見せてくれた。
ちょっと名残惜しんでくれた。
あの時、もうずいぶんお歳を召していらしたから、
今お元気でいらっしゃるかしら。
山は人が苦手な私にいい出会いを与えてくれる。
ありがたい。
頂上木曽小屋のおとうさーん。
あなたは私にその後何年も続くあたたかい気持ちを贈ってくれました。
本当にありがとう。
どうかどうか幸せな毎日を。
祈っています。