森達也と植松とオープンダイアログとプリズンサークルと発達障害

最近の関心のかけらがてんこ盛りみたいな記事が

出てきたな…

 

「心失者には生きる意味がない」この解釈の錯誤は事件をミスリードする(森 達也) | 現代ビジネス | 講談社

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/74833?imp=0

 

植松被告が「役に立たないから殺した」のではなく、

「意思疎通ができないから殺した」という指摘。

オープンダイアログが「効く」ということと対になって

出てくる。

安楽死や中絶の話も交えて、生きる意味について

いままで読んだものとは違う方向から何かをちゅうっと入れて

くる感じがある。しみだしてくる雨漏りみたいに、

どこから入って、どこにしみこんで、どうやってでてるのか

わからないけど、

知らないうちに打ち付けた打撲の内出血みたいに、

皮下の、自分にはわからない部分に、いつのまにか広がって

いく、みたいなインタビュー。

 

5回続くらしい。早く先が読みたいな。

 

最後に森達也自身が発達障害だったことが、

安易には関連づけずに触れられている。

 

目を離したすきに世界が変わっていたらという不安で、

小学校の授業中何度も後ろを振り返ってしまったこと。

協調したくてもできなかったこと。

そういう歪みに、インタビュー相手の郡司さんは著作などを

見て気がついていたこと。

 

私も相当歪んでたんだよな。車道歩いたり、集合写真から逃げたり、

ひとりでステンドグラス作ったり、結婚パーティーに呼ばれたのに

こっそり名前だけ書いて帰って来たり、

気持ち悪いよなあ。

 

横田先生にヒステリックに怒られたけど、なぜ相手がそんなに

怒るのかもピンと来ていなかった。特に傷つきもしない、というか、

自分は怒られるもの、みたいに思っていたので、相手の気持ちや

個々のケースで何が問題だったのかを具体的に検証することは

なかった。どうせ何をやっても通じ合えないし、結果として

悪いのは私の方だから。

 

個別の検証がないから成長もなかったんだな。

 

発達障害と言えば発達障害だよな。

 

中高からいちばん親しかった?sさんもそうすると発達障害

だよな。

 

ラベル貼りには意味がないけど、そのラベルが含む個別具体的な

内容が、個々人の具体的な状況にどう当てはまるのか当てはまら

ないのか照らし合わせて理解を深める材料にはなるよな。

 

そういう、細分化してじっくり考えることも、

「自分を丁寧に扱う」ことになるんじゃないかとは思うな。