山で会う人

今回の旅で、「自分が『嫌われがち』」なことについて、

白か黒かで考えなくていいということが感じられた。

言葉で言われてもわからない、現場の状況とセットじゃなきゃわからないのだ。

抑うつ気質が白か黒かにしたがると本やサイトで何百回読んだところで

変われないのだ。

今回N先生を囲む人の輪のよい雰囲気の中で、最初すごく固い雰囲気だった

100名山制覇の人が明るくほぐれて軽口もたたくようになり、大学生の子に

装備のこととか教えるようになるプロセスを見ながら。

私は彼女が私と同じ上下のウェアを来ているのを見て「おんなじー」と

寄って行ったら無反応だった。

いつものわたしならずーっとそれを引きずって後悔するけど、今回はなんだか

再度トライして「鳴かぬなら、鳴かせて見せよう」彼女に私への親しみを

示させてやる、示すまでアプローチしてやる、みたいな気持ちになったのだ。

 

私はすぐおちゃらけて無理に相手に踏み込もうとしたけど、そんなこと

しなくていいんだ、自然に静かに、でも相手に関心を向けてタイミングを

待てばいい。結果はついてきてもそうでなくてもいいんだ、と思える

瞬間があった。これは私には大きかった。N先生を囲む雰囲気がそれをさせて

くれたのだ。