棒の折

暗い湿った緑の道でひとり盛り上がる。

自分のペースで歩けるのがうれしくて楽しくて、

急勾配なのに笑いが止まらない。

なんて勝手な人間なんだろうと自分に突っ込みを入れたくなるけれど、

逆にこういう時間があるから日常が送れるのかもしれない。

目指す場所が一緒であれば、ペースは違ってもいい。

 

いつも一緒にいられなくても、同じ世界にあこがれて、

それぞれの時間を使って、そこに向かって歩けているなら

それでもいいのかな、と思う。

 

山は自分であっていいのだと教えてくれる場所。

 

暗い湿ったところが好きでもイイのだ。